関西でカニ旅行に行きたいのに、どこも高いなあと思っていませんか。
関西のカニ旅館は、1人3万円台がふつうです。
4人家族なら12万円。子どもの分まで数えると、ためらう金額です。
でも同じ関西に、1泊2食18,000円からカニが出るエリアがあります。しかも出てくるカニの量は減りません。
安いエリアと高いエリアを分けているのは、宿の格ではなく、そこで揚がるカニの種類でした。
香住・城崎温泉・京丹後・鳥取・福井の6エリアについて、2026年11月からのカニ旅行の料金を実際に調べて並べました。
どこが安いのか。なぜ安いのか。城崎温泉より京丹後や鳥取まで足を延ばす価値があるのか。読んだあとで、自分の家族ならどこにするかを決められます。
【結論】関西のカニ旅行で安いのは香住と鳥取

同じ「1人2杯分のカニ」を食べるのに、香住なら22,200円、夕日ヶ浦なら35,730円です。
4人家族なら、総額で5万円以上ちがいます。宿のランクではなく、行く場所だけでこれだけ動きます。
関西で蟹の美味しい温泉宿を探すと、城崎温泉と夕日ヶ浦の名前がよく出てきます。ただしこの2つは、6エリアの中では安いほうではありません。
まず6つのエリアを、1泊2食の下限で並べます。
このパートのポイント
- いちばん安いのは香住の18,000円から
- 越前ガニの福井だけ桁が変わる(81,070円から)
- 安い理由はカニの種類。宿の手抜きではない
| エリア | 1泊2食の下限 | 食べられるカニ | 大阪から電車で |
|---|---|---|---|
| 香住(兵庫) | 18,000円 | 松葉ガニ・柴山ガニ・香住ガニ | はまかぜ 約3時間 |
| 鳥取(はわい・皆生) | 24,200円 | 松葉ガニ | スーパーはくと 約3時間 |
| 城崎温泉(兵庫) | 28,600円 | 松葉ガニ・津居山ガニ | こうのとり 約2時間40分 |
| 久美浜(京都) | 28,800円 | 松葉ガニ・間人ガニ | 乗換2回 3時間半〜4時間 |
| 夕日ヶ浦(京都) | 35,730円 | 松葉ガニ・間人ガニ | 乗換2回 3時間半〜4時間 |
| 福井(あわら・越前) | 81,070円 | 越前ガニ | 敦賀で新幹線乗換 約1時間50分 |
金額はすべて1名あたりの税込で、2026年11月7日から2027年3月31日のプランを2026年8月に調べたものです。
この時点では民宿がまだ冬のプランを出していません。カニのプランが出そろうのは香住ガニが解禁になる9月1日からです。
民宿は旅館より1人5,000円ほど安いため、9月以降はこの表の下限より低いプランが並びます。
6つのエリアはどこにあるのか

先に位置関係を押さえておくと、比較表が読みやすくなります。
6つとも日本海側で、大阪から見て北か北西。西から順に並べます。
- 鳥取 いちばん西。皆生温泉は米子市、はわい温泉は倉吉市
- 香住 兵庫県の北端。香住漁港と柴山漁港がある
- 城崎温泉 香住から東へ車で40分。豊岡市。港は津居山
- 久美浜 城崎から県境を越えてすぐ。ここから京都府
- 夕日ヶ浦 久美浜の東隣。京丹後市
- 福井 いちばん東。あわら温泉と越前海岸
香住・城崎・久美浜・夕日ヶ浦の4つは、車で40分ずつの距離に並んでいます。日帰りで回れる範囲です。
対して鳥取と福井は、そこから2時間以上。別の旅程になります。
なぜエリアで料金が変わるのか|カニの種類が違う
結論から言うと、扱っているカニの種類が違うからです。
日本海側で食べられるカニは、大きく2種類。
ひとつが松葉ガニ。ズワイガニのオスで、水揚げした港ごとに津居山ガニ・柴山ガニ・間人ガニ・越前ガニといったブランド名が付きます。タグが付いて出てくるのはこちらです。
もうひとつが香住ガニ。紅ズワイガニのことで、香住漁港で水揚げされたものだけがこう呼ばれます。
この2つで仕入れ値が違います。松葉ガニは漁期が4か月半しかなく、1杯ずつ計量してタグを付けて競りにかけます。対する香住ガニは漁期が9か月。カニかご漁でまとまった量が揚がります。
香住が安いのは、この香住ガニを使えるからです。
逆に福井の越前ガニは、松葉ガニの中でもとくに値が付くブランドで、タグ付き1杯のプランが81,070円からになります。
予算別|いくら出すと何が食べられるか

エリアではなく予算から決めたい人向けに、金額でも並べ直します。
| 1人あたり | 食べられる量 | どこで |
|---|---|---|
| 2万円まで | 2人で1杯のカニすき/バイキングにカニ1杯付き | 香住・大江戸温泉物語きのさき |
| 2万円台 | 1人1杯〜2.5匹分のコース | 香住・久美浜・鳥取(はわい) |
| 3万円台 | 1人1.7〜2杯分。刺し・焼き・鍋・天ぷらが揃う | 城崎・夕日ヶ浦・香住 |
| 4〜5万円台 | タグ付きの活松葉ガニが1匹入る | 鳥取(皆生)・夕日ヶ浦・香住 |
| 8万円以上 | タグ付き越前ガニ1杯 | 福井(あわら) |
境目は2つ。
ひとつが3万円。ここを越えると、刺し・焼き・茹で・鍋・天ぷらまでひと通り出ます。2万円台は鍋か焼きのどちらかが中心です。
もうひとつが4万円台。ここからタグ付きの活カニが入ってきます。
4人家族なら、3万円のプランで総額12万円。2万円台に落とすと10万円弱です。
1人あたり8,000円の差でも、4人分だと32,000円。子どもが2人いる家庭なら、この差が行けるか行けないかを分けます。
「安い」と「しょぼい」は別|量で選ぶか質で選ぶか
安いエリアの宿が、カニを出し惜しみしているわけではありません。
香住の18,000円のプランを開くと、それは「2人で1杯」のカニすきコースです。同じ宿で32,500円を出せば1人1.7杯分、44,600円なら2.7杯分になります。
つまり同じ宿の中でも、杯数で値段が動いています。
選び方は2つに分かれます。
量で選ぶなら香住か久美浜。1人2〜2.5杯分のコースが2万円台からあります。
質で選ぶなら夕日ヶ浦か福井。タグ付きの松葉ガニや越前ガニを1杯まるごと使ったコースが並びます。
どちらが正しいということはなく、家族で行くなら量、記念日なら質という分け方になります。
安くて美味しいカニの宿を探すなら、この2つのどちらを取るかを先に決めておくと、宿選びで迷いません。
エリア別|どこを選ぶとどうなるか

カニ旅館のランキングを見ても、関西のどのエリアにある宿なのかまでは分かりません。
6つのエリアを、実際のプラン名と金額で並べます。
金額はすべて2026年8月に調べたもので、1名あたりの税込です。
香住 18,000円から|量で選ぶなら最安
関西でいちばん安くカニを食べられるのが香住です。
兵庫県美方郡香美町にあり、香住漁港と柴山漁港の2つを持っています。
出ているプランを並べます。4人家族なら、この金額を4倍してください。
- 18,000円 二人に1杯のカニすきコース
- 22,200円 焼き蟹&かにすき(1人1杯)
- 32,500円 オススメ蟹フルコース(1人1.7杯分)
- 44,600円 満腹カニフルコース(1人2.7杯分・香住産松葉ガニ姿付き)
ここには民宿が多く、8月の時点ではまだ冬のプランが出ていません。9月1日の香住ガニ解禁にあわせて掲載が始まります。
民宿は旅館より1人あたり5,000円ほど安いので、9月以降はこの18,000円という下限がさらに動きます。
香住のもうひとつの強みが、松葉ガニと香住ガニを同じ食卓で食べ比べられることです。港が2つあるので両方が揚がります。
「松葉蟹と香住蟹の食べ比べフルコース」というプランが実際に出ていて、タグ付き松葉蟹の刺しが付いて60,000円からです。
ここに挙げた金額は旅館のものです。香住の本体は民宿で、9月以降はもっと下から並びます。食べきれないカニが安い香住の民宿12選に12軒ぶんの料金と杯数を載せているので、9月に入ったらここを起点にしてください。
鳥取 24,200円から|松葉ガニのブランドが揃う
結論:松葉ガニをタグ付きで食べたいが、福井までは予算が届かない人向きです。
はわい温泉(倉吉市)の望湖楼で、姿がに1枚付きのお手軽かに会席が24,200円から出ています。1人にズワイガニ2.5杯相当のフルコースは34,100円からです。
皆生温泉(米子市)まで行くと、タグ付き活松葉がにのお手軽会席が46,750円から、堪能会席が72,050円からになります。
とはいえ関西からは遠いエリアです。大阪から倉吉まで特急スーパーはくとで約3時間かかります。
皆生温泉はさらに西で、米子駅からバスで約20分。大阪からだと乗り継ぎを含めて半日仕事になります。
それでも鳥取を選ぶ理由があるとすれば、松葉ガニの水揚げ量が全国でも多い県だという点です。同じタグ付きでも、福井の越前ガニより手が届きます。
城崎温泉 28,600円から|外湯めぐりと合わせられる
結論:カニだけでなく温泉街も歩きたい人向きです。
川口屋城崎リバーサイドホテルの「冬の定番◇リバーの蟹会席」が蟹1.5匹で28,600円から。「冬の絶品◇カニフルコース」は蟹2匹で35,200円からです。
喜楽は11月7日からのカニプランが4本あり、30,800円からとなっています。
城崎の強みは、大阪から特急こうのとりで約2時間40分と、6エリアでいちばん近いことです。しかも駅から歩ける宿が多く、車がなくても行けます。
そして城崎には、この表のどこよりも安いプランがひとつあります。大江戸温泉物語Premium きのさきのバイキングで、カニ1杯付きの16,100円です。
カニ料理専門の宿ではないので、コースのような品数はありません。ただし子どもが好きなものを自分で取れるので、家族連れには向きます。
城崎は宿の数が多く、駅からの距離も外湯の近さもばらばらです。どこに泊まるかで浴衣で歩ける範囲が変わるので、城崎温泉でカニ料理が美味しい旅館ランキングTOP10で12軒の立地と料理を先に見ておくと外しません。
久美浜 28,800円から|民宿でゆっくり食べる
結論:人数が少なく、静かに食べたい人向きです。
京都府京丹後市の久美浜湾に面したエリアで、1日数組だけの民宿が並びます。
調べると、1人2.5匹分にアワビの陶板焼きが付くカニコースが28,800円から。舟盛サービス付きの早期予約プランも同じ価格帯です。
香住と同じく民宿が中心なので、冬のプランは9月以降に出そろいます。
久美浜の宿は1日2組から数組という規模が多く、部屋数が少ないぶん解禁後すぐに埋まります。年末年始や連休を狙うなら、10月中には押さえておくことになります。
久美浜は宿ごとに出す量がはっきり違います。2.5匹分の宿もあれば、食べきれないぶんを持ち帰らせてくれる宿もあります。久美浜でカニが食べきれないほど豪華な民宿10選で、10軒の量を並べて見てから決めてください。
夕日ヶ浦 35,730円から|杯数で選べる
結論:予算を上げてでも、カニの量と質を両方取りたい人向きです。
京丹後市の夕日ヶ浦温泉には、杯数を選べる宿が集まっています。
- 35,730円 カニ2杯コース(刺し・焼き・鍋・天ぷら・雑炊)
- 40,350円 カニ3杯コース
- 57,200円 活け松葉蟹1匹使用のフルコース
- 79,900円 活け松葉蟹2匹使用のフルコース
下限が城崎より7,000円ほど高いぶん、上限も伸びます。タグ付きの松葉蟹を丸ごと1匹使うプランはこのエリアに多くあります。
もうひとつの特徴が、宿の造りです。夕日ヶ浦は日本海に面していて、全室オーシャンビューを掲げる宿があります。名前のとおり夕日が売りなので、冬でも部屋から海に沈む日が見えます。
カニだけでなく部屋からの眺めも取りたいなら、この3万円台後半という価格は納得しやすい設定です。
福井 81,070円から|越前ガニだけ桁が変わる
結論:一生に一度の贅沢として行くエリアです。
あわら温泉の清風荘で、タグ付き越前がに一杯付きのかに懐石が81,070円から。グランディア芳泉の越前蟹三昧懐石は99,000円からです。
他のエリアの2倍から3倍です。
ところが同じ清風荘に、20,691円のプランもあります。茹で蟹足の食べ放題が付いたビュッフェで、早期予約の割引を使った価格です。
同じ宿で6万円の差。分けているのは、タグ付きの越前ガニを使うかどうかだけです。
アクセスは6エリアでいちばん良く、大阪から敦賀で北陸新幹線に乗り換えて約1時間50分です。移動時間だけ見れば、城崎より50分早く着きます。
越前ガニは黄色いタグが付いていて、福井県で水揚げされたものだけが名乗れます。1杯ずつ番号が振られ、どの船が獲ったかまで追えるようになっています。
この管理の厳しさが、そのまま価格に乗っています。
カニ旅行が安くなる時期はいつ?

同じ宿でも、行く月で料金が動きます。
動く理由は2つあります。カニの漁期と、宿の繁忙期です。
このパートのポイント
- ブランドガニは11月6日に一斉解禁して3月20日に終わる
- カニの仕入れ値が落ちるのは11月と3月
- 4月と5月も香住ガニなら食べられる
ブランドガニは11月6日に一斉解禁|3月20日まで
松葉ガニ・越前ガニ・間人ガニ・津居山ガニは、すべて11月6日に解禁されます。
産地ごとに名前は違いますが、同じズワイガニのオスなので漁期も同じです。終わりは翌年3月20日です。
メスのセコガニ(香箱ガニ)はさらに短く、11月6日から12月31日までしかありません。
これに対して香住ガニは9月1日から翌年5月31日までと長く、9か月あります。
- 松葉ガニ・越前ガニ・間人ガニ・津居山ガニ 11月6日〜3月20日
- セコガニ(香箱ガニ) 11月6日〜12月31日
- 香住ガニ(紅ズワイ) 9月1日〜5月31日
6月から8月はどちらも禁漁になります。この時期に出てくるのは冷凍か、生かしておいたものです。

カニの仕入れ値が落ちるのは11月と3月
結論:11月と3月は、宿がカニを安く仕入れられる月です。
香住の民宿かどやは、公式ブログで「カニ相場の安い時期とは?ズバリ、11月と3月です」と書いています。理由として挙げているのは次の2つです。
海が時化ることが少なく、漁が安定していること
陸上気温が暖かい時期なので、カニのニーズが12-2月のピーク時ほど要望がないこと
そのうえで「3月も松葉ガニ漁をしているということが意外にまだ知られていない」とも書いています。
3月20日まで漁は続いているので、3月上旬から中旬なら松葉ガニをそのまま食べられます。
ただし気をつけたいのは、カニの相場と宿泊料金は別だということです。
11月6日に松葉ガニが解禁されると、宿は夏のプランを閉じてカニ付きプランに切り替えます。宿泊料金そのものは、この日を境に1人1万円ほど跳ねます。
カニが安く仕入れられる月と、宿が安い月は一致しません。
12月から2月がいちばん高い
結論:年末年始とその前後は、どのエリアも上限に近づきます。
2月がいちばんカニの身が締まる時期で、味を優先するならここです。そのぶん料金も上がります。
年末年始限定のプランは、通常より高い設定になっていました。鳥取の望湖楼では、12月31日から1月2日だけの正月プランが別枠で用意されています。
家族の予定が動かせるなら、12月中旬までか2月下旬以降にずらすと、同じ宿の同じプランでも1人数千円ちがいます。
12月ならセコガニも食べられる
結論:セコガニは11月6日から12月31日までの2か月弱しか獲れません。
セコガニはズワイガニのメスで、地域によって香箱ガニ・親ガニ・こっぺがにとも呼ばれます。松葉ガニより小さく、値段も抑えめです。
身より内子と外子が目当てになります。オレンジ色の卵が甲羅にぎっしり詰まっていて、松葉ガニとは別の食べ物として扱われます。
漁期が短いのは資源を守るためです。メスを獲りすぎると翌年以降の数が減るので、年内で切り上げます。
12月に行くと料金は上がりますが、セコガニが付くプランを選べるのはこの月だけです。
4月と5月は香住ガニなら食べられる
3月20日で松葉ガニが終わっても、カニ旅行は終わりません。
香住ガニの漁期は5月31日まで続きます。城崎温泉のときわ別館は「4月1日からは香住蟹を提供」「香住蟹提供は5月末まで」と公式サイトで案内しています。
4月と5月は宿の繁忙期から外れるので、同じ香住ガニのコースでも冬より安く出ます。
ゴールデンウィークを外した4月中旬や5月中旬なら、土曜でも部屋が残っています。
予約は10月中に入れる
結論:解禁を待ってから探すと、土曜と連休は残っていません。
宿は解禁前からカニプランを掲載します。現に2026年8月の時点で、城崎・鳥取・福井の宿はすでに11月7日からのプランを出していました。
早期予約の割引を用意している宿もあります。あわら温泉の清風荘は60日前・90日前の予約で価格を下げており、久美浜の宿は10月末までの予約に舟盛りを付けていました。
逆に民宿は9月1日の香住ガニ解禁を待って掲載する宿が多く、そこから一気に埋まります。
動くタイミングを並べます。
- 8月〜9月 旅館・大型宿のプランが出そろう。早期割引を取るならここ
- 9月1日 香住ガニ解禁。民宿のプランが出はじめる
- 10月中 年末年始と連休の土曜が埋まりきる
- 11月6日 松葉ガニ解禁。ここから探すと選択肢が狭い
子連れでカニ旅行する際に見るべき点

子どもを連れて行くと、宿を見る場所が変わります。
カニの量や値段より先に、食事の場所と風呂を確かめておくと、子どもが飽きて席を立つ時間を減らせます。
部屋食か個室の食事処か
結論:大広間だけの宿は、小さい子がいると落ち着いて食べられません。
カニ料理は殻をむく時間が長く、コースだと2時間から2時間半かかります。城崎の喜楽は予約ページに「カニ料理は2〜2時間半かかります」と明記しています。
その間ずっと他の宿泊客と同じ空間にいると、子どもが飽きたときに逃げ場がありません。
部屋食か個室の食事処があるかは、予約ページの「食事場所」の欄で確認できます。
貸切風呂があるか
結論:大浴場が小さい宿では、貸切風呂がないと子どもと2人で湯に入れません。
とくに城崎温泉は、条例で旅館の内湯を大きくできません。宿の風呂は小さく、湯は7つの外湯で入るのが前提になっています。
子どもを連れて外湯を回るのが難しいなら、宿に貸切風呂がある方を選ぶことになります。
部屋に露天風呂が付いていれば、大浴場に行かずに済みます。子どもを寝かせたあとで交代して入ることもできます。2万円台から泊まれる7軒を露天風呂付き客室×カニが安い関西の宿・旅館 厳選7選に集めました。
添い寝と幼児の料金
結論:カニプランは大人2名からの受付が多く、子どもの扱いは宿ごとに違います。
城崎の喜楽のプランには「このプランは、大人2名様以上の受付となります。大人1名+お子様のご予約はお受け出来ません」という条件が付いています。
また、カニのアレルギーがある場合に料理を変更できるかも宿によって分かれます。喜楽は「カニ・エビ・イカ・貝類などのアレルギーの方はお知らせ下さい」と案内していました。
予約の前に見ておきたいのは3つ。
- 添い寝が無料になる年齢の上限
- 幼児の食事あり・なしの料金差
- アレルギーの申し出で料理を変えられるか
子どもがカニを食べないときの選択肢
小さい子はカニの殻をむけません。そもそも食べないという子もいます。
取れる方法は3つ。
ひとつがお子様用の食事を別に頼む方法です。ハンバーグやエビフライの御膳を用意している宿が多く、料金は3,000円前後で設定されています。
ふたつめがバイキングの宿を選ぶ方法です。カニは1杯付いて、あとは子どもが自分で好きなものを取れます。大江戸温泉物語Premium きのさきが16,100円からで、この形にあたります。
3つめが大人のコースを1人ぶん減らす方法です。カニのコースを大人の人数ぶんだけ頼み、子どもは取り分けにします。ただし宿によっては人数分の注文が条件になっているので、予約前に聞いてください。
4人家族で子ども2人なら、この選び方で総額が2万円ちがってきます。
車なしのカニ旅行プランのおすすめ

カニの産地は日本海側なので、車がないと行けないと思われがちです。
実際には電車で行けるエリアがあり、駅から送迎を出している宿もあります。
電車で行くなら城崎温泉がいちばん近い
大阪から特急こうのとりで約2時間40分、しかも温泉街は駅から歩けます。
6エリアの中で、駅を降りてそのまま宿へ向かえるのは城崎温泉だけです。他のエリアは駅から離れているか、そもそも駅がありません。
城崎の宿は駅から徒歩3分から15分の範囲に集まっています。荷物を持って歩ける距離です。
逆に円山川沿いの宿は温泉街から離れているので、送迎バスの時間を先に確かめてください。朝の送迎がない宿もあります。
駅からの送迎がある宿を選ぶ
結論:久美浜や夕日ヶ浦は、送迎を前提に選ぶことになります。
京都丹後鉄道の駅から宿までは距離があるため、多くの宿が送迎を出しています。予約時に到着時刻を伝える形が一般的です。
とはいえ乗換が2回あり、大阪からは3時間半から4時間かかります。夕日ヶ浦観光協会も公共交通での所要時間を3時間半から4時間程度と案内しています。
香住は特急はまかぜが停まるので乗換なしで行けます。所要は約3時間です。
車があるなら泊まらずに食べる方法もある
マイカーで行けるなら、泊まらずに昼食だけカニを食べるという方法があります。
日帰りプランは1泊2食より1人1万円ほど安く、宿泊費もかかりません。
高速を降りてからの時間と、駐車場が何台あるかで行き先は決まります。関西で日帰りカニ【マイカー旅】10選に10軒ぶんのICからの分数を測って載せたので、出発前に見ておくと当日迷いません。
1泊2日の組み方|2日目に何をするか
カニ旅行は1泊2日が基本ですが、2日目の予定が空きやすいところがあります。
夕食がカニのコースなので、宿に着くのは夕方で構いません。そのぶん1日目の昼まで自由に使えます。
エリアごとに、寄れる場所は変わります。
- 城崎温泉 7つの外湯めぐり。浴衣のまま歩ける。2日目は玄武洞や城崎マリンワールド
- 香住 かすみ海上GEOタクシーの遊覧船。餘部鉄橋の空の駅
- 久美浜・夕日ヶ浦 天橋立まで車で1時間。伊根の舟屋
- 鳥取 鳥取砂丘。水木しげるロード
- 福井 東尋坊。あわら温泉から車で20分
城崎は温泉街の中で完結するので、子どもを連れて移動する距離がいちばん短く済みます。
逆に鳥取と福井は観光地が離れているため、車がないと2日目が動きにくくなります。
ツアーvs予約サイトならどっちが安い?

カニ旅行を調べると、バスツアーと宿泊プランの両方が出てきます。
どちらが安いかは、人数と日程で答えが変わります。
ツアーが安い理由
結論:交通費が込みで、席と部屋をまとめて仕入れているからです。
バスツアーは往復の移動と食事がセットになっています。1人あたりの交通費を人数で割るので、電車で行くより下がることがあります。
とくに大阪発の日帰りバスツアーは、移動もカニも込みで1万円台の設定が並びます。
向いているのはこんな場合です。
- 車がなく、電車の乗換を避けたい
- 1人か2人で行く
- 宿にこだわりがなく、カニを食べられればよい
予約サイトが安い理由
結論:人数が増えるほど、宿を直接取るほうが1人あたりの金額は安くなります。
宿泊プランの料金は1名あたりで、しかも人数が多いほど1人単価が下がる仕組みになっています。
城崎の喜楽を見ると「4名利用時 36,000円/人」「3名利用時 36,000〜40,500円/人」と、利用人数で単価が変わっていました。
ツアーは1人ずつ席代がかかるので、人数が増えても1人あたりの金額はほとんど変わりません。
家族4人や5人で行くなら、宿を直接取ったほうが総額は安く収まります。
もうひとつ、予約サイトにはクーポンとポイントがあります。
楽天トラベルは毎月5と0のつく日に割引クーポンを配っています。じゃらんやYahoo!トラベルにも同じような日があります。
3万円の宿を4人で取ると12万円です。20%引きのクーポンが使えれば24,000円が戻ります。

どちらを選ぶかは人数で決まる
ここまでを整理します。
人数で選ぶ
- 1人か2人 バスツアー。交通費を1人で持たなくて済む
- 3人以上 宿を直接取る。人数が増えるほど1人あたりの金額が下がる
- 子連れ 宿を直接取る。ツアーは移動時間が固定で、子どもの都合に合わせられない
関西のカニ旅行によくある質問

予約の前に迷いやすいところを5つにまとめました。
Q. 関西でいちばん安くカニを食べられるのはどこですか?
香住です。1泊2食で18,000円からのプランがあります。
香住ガニ(紅ズワイ)を使えるエリアなので、松葉ガニだけの産地より仕入れが安く済みます。
カニが美味しい宿という点では他のエリアと変わりません。違うのは品種と杯数です。
もっとも2026年8月の時点では民宿がまだ冬のプランを出していません。9月1日の解禁後に出そろうため、実際の下限はこれより低くなります。
Q. カニのシーズンはいつからいつまでですか?
松葉ガニは11月6日から3月20日まで、香住ガニは9月1日から5月31日までです。
越前ガニ・間人ガニ・津居山ガニ・柴山ガニはすべて松葉ガニのブランド名なので、漁期は同じです。
6月から8月は両方とも禁漁になります。
Q. 3月に行ってもカニは食べられますか?
3月20日まで松葉ガニ漁は続いています。
むしろ3月は海が荒れにくく漁が安定するので、宿がカニを安く仕入れられる月です。年末年始ほど混みません。
4月以降に行くなら、香住ガニに切り替わります。
Q. 車がなくても行けますか?
城崎温泉なら大阪から特急で約2時間40分、駅から歩けます。
香住も特急はまかぜが停まるので、乗換なしで約3時間です。
久美浜と夕日ヶ浦は乗換が2回あり3時間半から4時間かかりますが、駅から送迎を出している宿がほとんどです。
Q. 松葉ガニと香住ガニは何が違いますか?
種類が違います。松葉ガニはズワイガニのオス、香住ガニは紅ズワイガニです。
松葉ガニは身が締まっていて甘みが濃く、1杯ずつタグが付きます。漁期は4か月半と短く、値段も上がります。
香住ガニは水分が多くて身がやわらかく、甘みは軽めです。漁期が9か月あるぶん手が届きやすい価格になります。
どちらが上ということはなく、量を食べたいなら香住ガニ、1杯をじっくり味わいたいなら松葉ガニという分け方になります。
Q. 予約はいつまでに入れればいいですか?
年末年始と連休の土曜を狙うなら10月中です。
旅館は8月から11月分のプランを掲載しはじめます。早期予約の割引を出している宿もあり、60日前や90日前で価格が下がります。
民宿は9月1日の香住ガニ解禁を待って掲載する宿が多く、そこから埋まっていきます。
平日やシーズン終盤の3月なら、直前でも部屋は残っています。
Q. 子連れでも大丈夫な宿はありますか?
部屋食か個室の食事処がある宿を選べば、2時間半のコースでも落ち着いて食べられます。
もっともカニプランは大人2名からの受付が多く、大人1名と子どもだけでは予約できない宿があります。
添い寝の年齢制限と幼児の食事料金は宿ごとに違うので、予約ページで確認してください。
まとめ|関西のカニ旅行はどこへ行くかで決まる

関西でカニ旅行が安いのは香住でした。1泊2食18,000円から。いちばん高い福井とは4倍の開きがあります。
差を作っているのは宿のランクではなく、そのエリアで揚がるカニの種類です。安いエリアを選んでも、出てくるカニの量は減りません。
自分の条件でどこにするかを決めるなら、こう分かれます。
- 量を食べたい → 香住(18,000円〜)
- 車がない → 城崎温泉(大阪から2時間40分・駅から歩ける)
- 静かに食べたい → 京丹後の久美浜(1日数組の民宿)
- 部屋から海を見たい → 京丹後の夕日ヶ浦(35,730円〜)
- タグ付きの松葉ガニ → 鳥取(24,200円〜)
鳥取と福井だけは大阪から3時間以上かかります。1泊2日だと移動で半日使うので、行くなら2泊にするか、子どもが大きくなってからのほうが楽です。
あとは宿を選ぶだけです。量なら香住の民宿12選、外湯も歩くなら城崎温泉の旅館ランキングから見ていってください。
民宿のカニプランが出そろうのは9月1日から。連休の土曜は10月中に埋まります。